相続人のいない場合の遺産相続

身寄りの無い方の財産はどうなるか?

近年は、晩婚化や少子化が進んでいて、今現在、高齢の方でも身寄りのない方も少なくないと思います。また、この傾向は今後もいっそう進んでいくでしょうが、身寄りのない方の遺産相続はどのように執り行われるのでしょうか。今回は、このケースについて紹介してみたいと思います。

現代ではお一人様の老後が増えています

 被相続人(亡くなった方)から遺産を相続する権利を持っているのは、被相続人の配偶者、子、直系尊属、兄弟姉妹の4つのいずれかになります。遺言があった場合には別ですが、法定相続人というのは上の4つになることは覚えておきましょう。
 したがって、結婚しておらず、お子さんもいなくて、親や祖父母もすでになくなっていて、一人っ子であった場合、こういうケースも少なくないと思いますが、こういった条件の方が亡くなった場合、その方の持っていた財産の行方はどうなるのでしょうか。

国庫に戻されるため、老後のことは考えておいた方が良い

 結論から言うと、この場合には相続人が不存在となり、原則として、その方の財産は国庫に帰属する、つまり国のお金になるということです。こういう条件の方は、ご自身の財産をどのように管理してどのように使う方が良いのか、法律上の規定と向き合いながら、良く考えるようにした方が良いのではないかと思われます。

内縁の妻や事実婚などでは別の解決策も

 なお、法律上、姻戚関係になくても、故人と生計を共にしていたり、被相続人の療養看護に努めていた場合など、特別の縁故のあった方々については、家庭裁判所の審判によって、相続財産の全部または一部について、分与を受けることができると民法に規定されています。
 今後は、こういった遺産相続に関する取扱いも多くなってくるのではないかと思います。
 相続に関することは、内容はシンプルですが、意外と知られていない事実もありますので、少しでも参考にして頂ければ幸いです。